カーボンニュートラル活動
弊社ではカーボンニュートラルに向けて、2017年から具体的活動をしております。
会社の後ろに山を抱え、日照時間が少なく雪が降る福井県の土地柄、太陽光発電等の設備はリスクが大きくハードルが高い事から、まずは電力の削減をテーマに活動を開始しました
■構内の電力を必要とする機器の分析
・株式会社竹中工務店 様
・北陸電力株式会社 様
・AOIエネルギーソリューション株式会社 様
・ダイキンHVACソリューション北陸株式会社 様
・福岡電機 様
他各社に協力頂き実施しました
■データ分析の結果、社内には大電力を必要とする設備は存在しておらず、消費電力が大きなものとして
1_エアコン 90基
2_照明 旧館650灯 新館700灯
が主に電力を使う機器である事が判明し、この2つに的を絞って対策をしていく事になりました
■トピックス (2022年12月14日現在)
1_エアコン交換による冷房効率の改善
設置が15年以上前の効率の悪いエアコンと、全廃フロンHCFC(R22)を使用している対象機種を排除し新しいエアコンに交換
・2018年 5月~7月 24台の対象エアコン交換実施
・2019年 5月~9月 14台の対象エアコン交換実施
・2021年 7月~8月 4台の対象エアコン交換実施
2_蛍光灯をLEDに交換し消費電力の削減
・2017年8月 旧館約600灯の蛍光灯をLEDに交換実施 ⇒ 旧館電灯の消費電力を計算上約60kw⇒20kwに
・2022年7月 新館約700灯の蛍光灯をLEDに交換実施 ⇒ 新館電灯の消費電力を計算上約36kw⇒12kwに
更に調査頂いて見つかった問題点として
3_新社屋のエアコン室外機のロス
・2022年 2月 効率を悪くしている1つの原因(ショートサーキット)が見つかり改善
新館エアコン室外機天面に設置されている防雪メッシュを取り除き
降雪センサーで天面の降雪を吹き飛ばすシステムに変更
※ショートサーキット
:エアコン室外機天面排気が、天井の防雪メッシュにあたって跳ね返り
吸気に回り込んで効率を悪くしてしまう症状
4_キュービクル(高圧受電変圧器)のロス
2018年 8月 旧館の古いキュービクル(変圧器に環境負荷物質PCB含有)を交換実施
古いモデルは効率が悪く約7kwの電力ロスが発生していたもの
5_作業場所の集約化による効率化
・2019年 広範囲に分散していた技術実験室を、旧館から新館2Fに集結実施
6_各自使用するパソコンをディスクトップタイプから、ノートパソコンに順次入れ替えによる節電
2017年度から、290台ありましたコンピューターをディスクトップタイプからノートパソコンに順次交換
※ディスクトップパソコンに比べて、ノートパソコンは 消費電力が50%~30%程度まで少なくなります
7_新館2F吹き抜け部分のガラス設置と、階段からのアクセス通路動線部分のロールカーテン設置による保温効果の向上
・2015年3月
新館1F-2Fの造りが吹き抜けのオープンスペースとなっており、温かい空気は上にあがり
冷たい空気は下にさがってしまうので、2Fのスペースにガラスを設置
・2018年12月
更に動線となる東西の出入り口部分には、ソフトロールカーテンを設置
フロア内の熱が逃げない様仕切りしました
2016年 未対策の年度をベースにして、2022年までの電力推移状況です
見やすいように2016年(対策前)と、対策完了後2022年
(旧館蛍光灯約1,350灯LED化&入れ替え対象エアコン42台交換後)のデータ比較してみました
何も対策をしていない2016年に比べて2021年(旧館LED化&対象エアコン42基交換)のデータを見ますと
年間対比25%以上使用電力が少なくなっている事がわかります
※2022年7月に 新館700灯 蛍光灯をLEDに取り換え